Breadroom    

~パン教室兼おうちパン作り研究室~

パン屋になりたい!方へ  続き

 

どーも!パンブロガー福介です ヾ(・_・;

 

前回の続きとなります。

パン屋さんになりたい、なるには!ですね。

 

まずは経歴、肩書、おうちでパン作ってます的なことは関係ないよ!って話でしたね。

現場でどれだけ経験するか、色々なことに我慢して続けるかが大切です。

これはどんな世界でも共通していることだとも思います。

 

街のパン屋さんが着地点でした。

どうせやるなら人気店にしたいですよね。

人気店になるためにはなにが必要か?

 

自分なりの考えをさらっと。

(自分が人気店を経営しているわけではないので信憑性はないですが、この世界で見たこと、感じたこと、考えたことをまとめます。)

 

・有名なパン職人さんになる。

パンの世界に憧れて入ってくる人が一度は夢見るところですよね。

世間にはパンの大会なるものがあります。

国内にもありますし、世界規模のものもあります。

制限時間が設けられていて、審査員がいて、個人戦だったり、チーム戦だったり。

TVで大会の模様が放送されたり、業界誌は当然ですが、週刊誌、新聞にのったりします。

知名度は一気にあがりますよね。

ましてやこのSNSの時代。

いろいろなところにその職人さんの名前はひろがっていきます。

お店には非常によい影響があります。

有名な職人さんがいるお店のパンは誰だって食べてみたいですよね。

 

じゃあどうやってその大会に出るのか。

どんな大会でも予選があります。

その予選に参加することでチャンスを掴みましょう!

 

とはいうものの、働いているパン屋さんの環境が大きくものをいいます。

ほんとに。

小さい個人店で、どんなに素晴らしい職人さんがいても大会の参加の仕方が分からなければ参加できませんよね?

下手すると大会自体を知らないなんてこともあります。

こういう情報は取引先の材料メーカーさんや業界紙からいただくか、またはネットで自分で調べないといけません。

 

裾野はあまり広くないです。

知らないと参加できませんから。

 

そういう意味では大手のリテイルベーカリーは恵まれているといえるでしょう。

社内にそのような風土がすでにありますから。

 

世界でもっとも有名なパンの大会「クープ・ド・モンド」という大会があります。

日本でも第4次くらいまで予選があって代表選手を決めるんですが、各国の代表が集まって行われるんです。

カテゴリーが3部門あって代表枠はそれぞれ1名です。

つまり日本代表選手は3人。

過去の日本代表選手の所属を見るとだいぶ偏りがありまして。

 

ひとつあげると・・・

やっぱり「ドンク」さんですかね。DONQさん。

大手スクラッチリテイルベーカリーの筆頭。

全国に今も100店舗以上展開しています(同グループのジョアン含む)

よく百貨店さんで見かけると思います。

クラッチとはその店舗で粉からパンを製造しているということです。

逆の言葉は分かりませんが(あるのかな?すみません)冷凍のパン生地を仕入れて店舗でパンを製造、販売しているお店と差別化しています。

 

自分も入社試験受けたんですが、最終面接が神戸ということと今の会社から先に内定頂けていたので辞退させていただいた過去が。

やや後悔してますけどね。

当時の自分は今まさに書いている内容のことなんて知らなかったので。

 

ドンクさんは特にブレッド部門では過去の代表選手最大派閥です。

社内の研修がとても充実しているようです。(技術、理論ともに)

そしてこういう大会に出場しよう!という社風があるようです。

先輩に経験者もいらっしゃいますしね。

 

あとはやはり、出場経験のあるオーナーさんのお店で働いているとか、取材がくるよう業界で有名なお店で働いているとかでないと機会にすら巡り合えません。

 

もちろん自分で調べて参加することも可能ですが、難しいですね。

パン屋はなかなかな激務なんです。

仕事が終わってから自分で調べて勉強して練習してなんて時間はあまりとれないと思います。

上司だったり、オーナーの許可も必要になります。

 

なので環境は自分で選ぶ必要がありますね。

 

・大ヒット商品を作る

作れと言われて作れるものではありませんが、これは大切ですよね。

超有名シェフのいるお店が100%超人気店かというとそうでもなかったりします。

一時話題になっても、お客さんが離れていくお店もたくさんあります。

ただこのヒット商品というものはなかなか息が長くお客さんを呼び込めるものだと思います。

そこのお店にしかないものだとさらによいですよね。

パン屋さんに入ってパン1個だけ買って帰るお客さんはほぼいません。

ヒット商品があったらお客さんを呼び込めますし、他の商品も買っていただけます。

経営の面でも非常によい効果を発揮してくれること間違いなしです。

 

最近だとやはり「塩パン」ですかね。

「エンサイマダ」はちょっと違う気がします。

全国のベーカリーで見かけるようになりました塩パン。

発祥は愛媛県にある「パン・メゾン」さんです。

今でも焼き立てが1日に何回もお店に出て、飛ぶように売れているそうです。

すごいですよね。

ただ発売当初はお客様の反応があまりよろしくなく、ヒット商品となるまでになんと4年もかかったそうです。

意外ではありますがクチコミだったり、世間に浸透するまでは時間がかかるということでしょうか。

 

・充実したイベント・フェア展開

どんなパン屋さんでも力をいれるのが新商品。

新商品を導入するペースは月ごとが一番スタンダードでしょうか。

そのお店の顔となる定番商品の他に、新商品で季節感やお客様へお店のスタンスをアピールしていったり。

 必須だと思います。

いつ行っても置いてある商品が一緒だとどうしても飽きられてしまいますから。

 

アイテム数が多い方がお客様受けは間違いなくよいです。

そんなにたくさん作れないというのが現場の本音ではありますが。

扱う材料の種類も増えますし、商品によってパンを作る工程も変わってきますしね。

千葉の超有名店「ツォップ」さんは常にアイテム数300種類以上だそうです。

正直ちょっと信じられないです。

すごい。

そして恐ろしい。

 

またイベントなんかも集客には非常に貢献します。

一番よくあるパターンがパン教室。

おうちでパンを作ってらっしゃる方ってほんとに増えています。

現場の機材を使って、毎日大量なパンを作っているプロが出ていけば喜んでもらえること間違いなしですね。

お客様との距離も近くなりますし、しっかり行えばお店によい印象をもってもらえますし、参加してくれた方からのクチコミも期待できます。

 

自分もやっていました。

なにより、教えているこちらもとても楽しいです。

開催日や告知、価格設定、アイテム選びなどやることは多いですが、お店によい影響を与えてくれることは間違いないと思います。

 

 

こんな感じでしょうか。

 

仕事柄、採用面接もよくするのですが色々と夢をお持ちの方や、やる気にあふれている方はたくさん来られるんですが、現実を知らずに来られる方が多いなぁという実感があります。

もちろん実際働いてみないと、分からないことがたくさんありますから仕方ないことなんですが。

ただこの業界に入りたいと考えている人が増えるのは嬉しいですし、選択を間違えずにキャリアを形成してほしいなぁという願いもあります。

そんな方の一助になればと。

 

一応、「お問い合わせ」も設けていますので、記事でよくわからないところだったり、業界の人間におききしたいことがあれば自分で良ければお答えしますので、お気軽に

お問い合わせください。

 

それでは~ ( ̄ー ̄)ノ

 

 

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