どーも!パンブロガー福介です ヾ(・_・;
先日の記事で「お子さんがパン屋になりたいといったら止めてあげてください」ってなことを長々と書いてしまったのですが、ネガティブな面を出し過ぎてしまい若干後悔している今日この頃です。
fukusuke33.hatenablog.com
事実しか書いていないので罪悪感はないのですが、もし「パン屋になりたいなぁ」って人が読んでしまっていたら少し申し訳ないなと思いまして。
いない確率のほうが高いのは分かっていますが (゚Д゚;)
今回はどうやってパン屋になるのがよいのかということを福介的に少し書いていきます。
あくまで独断と偏見は否めませんが、いちパン屋の独り言だと思っていただければ。
パン屋と言っても様々な形があります。
ここでは、一番需要があるであろう?街のパン屋さんになるには!でいきます。
街のパン屋さんとは、いわゆる個人店、リテイルベーカリーです。
店内の厨房でパンを焼き、焼き立てのパンを売り場に並べる。
お客様との距離が近く、鮮度の高いパンを提供できるお店です。
まず自分でパンを作れることが前提になってきますよね。
もちろん「シェフを雇って自分は売り場に立ちます」でもよいですが夢がないというか、それはパン屋になりたいというか経営者になりたいって方なのでここではおいときます。
パンや製菓の専門学校はたくさんありますのでそちらに入学してもいいですし、(専門学校は夜間もありますので昼間は違う仕事をしながら勉強できたりします)高校なり大学を出てそのままパン屋に就職でもよいでしょう。
有名な個人店に入っていわゆる修行に入るのもいいと思います。
ただ、この業界で働いていて感じることは専門学校を出ているからと言って優秀かというとまったくそんなことはないです。
高校を卒業してそのまま入社した人とほぼ変わりません。
なぜなら、あくまで仕事なので求められることは作業スピードと正確性なんです。
「専門学校で自分でパンを一から焼いたことあります」っていわれてもこちらは正直「へ~」ってなるだけです。
パンが好きなのは伝わります。
生地を触ったことがあって、工程も一通り分かっていることは、仕事を教える側からするとほんの気持ち助かるくらいですかね。
小さいお店は一人に対して色々な作業を求めるので、すごく助かるのかもしれませんが、そもそも小さいお店は新卒なんか基本とりません。
作業を一から教えている時間なんてないですから。
なので大きめのパン屋さんを想定してお話しています。
大きめなパン屋さんは間違いなく分担作業になります。
一日中仕込みとか、一日中オーブンとか。
自分で粉から仕込んで自分で成形して自分で焼成することはまずありません。
商売ですので大量にパンをつくらないといけないですからね。
効率が大切になります。
つまり専門学校に行こうと行くまいとあまり関係ないです。
自分も専門卒なんですが、当時クラスには40人の生徒というか仲間がいました。
ただ、今現在もこの業界で働いているのは3人だけです。
そんなもんです。
当時は楽しかったですが現場はやはり違いますからね。
専門に行くメリットとしては業界の求人が学校に集まるので、選択肢が広がることとと、少ないですが業界の友達が増えることですかね。
パン屋は現場で働いてなんぼです。
最終学歴なんか関係ありません。
(大きな会社だったりや原材料メーカーなどの関連会社では出世などに大きく影響しますが)
まずは現場で働いてみることがなによりも大切だと思います。
どんな形であれ。
さて、現場に入りましたらなかなかな地獄が待っています。
朝はやい、拘束時間長い、重労働。
やる気だったり、確かなモチベーションだったり、夢や目標がないと正直しんどいでしょう。
夢半ばに辞めていく人もたくさんいますが、「そりゃそうだ」って思います。
時代は労働環境改革。
ですが、高品質な商品を美味しい状態でほぼ毎日お客様に提供していくためにはしょうがないかな、と思ってしまいます。
例えがへたくそなんですが、職人てプロなんですよね。
プロ野球選手でもプロのサッカー選手でもいいんですが、良い成績を残すために必死に自分を鍛え磨きますよね。
8時間超えたから今日の練習は終わりにしよう、とか野球だったらナイターに備えて午前中に球場入ったから拘束時間10時間超えるな、もう帰ろうと試合途中に帰りませんよね。
もちろん個人事業主と雇用されている従業員ではいろいろ違うんですが根っこの部分は一緒だと思います。
美味しい商品を作るため、お客様の要望に応えるために長時間厨房にいることを苦にしない人たちしか残っていけない業界なのかなぁと思います。
色々工夫してそうならないようにしていく風潮は業界にもあります。
人手不足であえいでいるお店も多いですし。
ただ実際難しいのは間違いないです。
好事例としてフランスの話ですが、今日本でも大流行の製法「冷蔵発酵」があります。
フランス政府が労働時間短縮を義務化して、仕方なくバゲットを冷蔵庫で発酵させてみたらなんか美味しく焼けましたってのが冷蔵発酵の始まりだそうです。
パン生地を冷やすなんて昔は絶対ダメだとされていたので衝撃だったらしいですね。
そんな話もありますが難しいことには間違いない。
品質を落としたらお客さんが来てくれなくなりますし、品質を維持、向上させるために手をかけていたら長時間労働。
大変です。
どうしてもネガティブな話になるな (-_-)ウーム
次回はある程度パンが作れるようになってからのお話にします。
それでは~ ( ̄ー ̄)ノ