どーも!パンブロガー福介です ヾ(・_・;
前回の続き。
国産小麦と外国産小麦の違いを前回はお話しました。
外国産小麦のほうが品質の良いパンが作れますってことと、日本国内でも小麦栽培の研究により技術が向上して、近年では外国産小麦に負けないものを作れるようになったということでした。
つまり、昔の国産小麦で作ったパンよりも、今の国産小麦で作ったパンのほうが美味しいということです。
単純に。
だから国産小麦を利用するお店や会社が増えてきました。
お店やスーパーで国産小麦のパンを目にする機会も増えてきます。
そして国産小麦のパンの人気の一番の理由ははっきり言って「イメージ」だと思います。
(こんな結論どうかとも思いますが。)
同じ美味しさ、食感(これが大事なんですが)の外国産小麦のパンと国産小麦のパンがあったらどちらを買いますか?
仮定の話なので価格も同じとします。
おそらくほとんどの人が国産小麦のパンを買うでしょう。
なぜならイメージがいいから。
特に安心感を感じる方が多いのではないでしょうか。
外国産はちょっと危なそうとか、国産の方が美味しそうとか。
実際自分もそんな感覚を持ってますしね。
「パン」に限っていえばそんなことはないとはっきり言えますが、他の食品だとどうしてもそんな感覚を持ってしまいます。
これはしょうがないことかもしれませんね。
そしてさらに国産のものの人気を後押しするのが「地産地消」という言葉。
最近よく耳にします。
その地で生産したものをその地で消費する。
とてもいいことのように聞こえますよね。
食料自給率が低い日本ではなおさらですよね。
他にも「フードマイレージ」という考え方も最近広がってきました。
食料の輸入などにより、遠くから食料を運ぶと、輸送のためにエネルギーを消費し、地球の環境に影響を与える。だから生産地の近くで食材を消費した方が、輸送による環境への影響jが少ないだろう、という考え方です。
これらの言葉が「国産」という言葉をより魅力的にしているように感じます。
また国産小麦のパンをオススメする際によく聞く言葉。
「国産小麦だから、もちもちしてます」
といううたい文句をよくききませんか?
個人的にはそれはそうなんだけどそう言い切るのもどうかなぁと思ってます。
パンの主成分はデンプンです。
お米と一緒です。
このデンプンの中にアミロースとアミロペクチンというものがありまして。
デンプンと水と熱で糊化という現象が起こりモチモチ感が生まれます。
だからパンは国産小麦だろうと外国産小麦だろうとモチモチします。
ただアミロースとアミロペクチンの割合というものがあって、国産小麦は確かにアミロースの比率が低く、モチモチ感を感じやすいです。
(日本のお餅はアミロペクチン100%です)
低アミロース小麦と呼ばれるものなんですが、ただこれは外国産のものにもあります。
また糊化に影響を及ぼすものとして、損傷デンプンの量があります。
字の通り損傷しているデンプンのことなんですが、これは製粉時に出来るもので、製粉の程度でどんな小麦でももちもちさせることもできます。
だから「国産小麦=もちもち」と言い切るのは「ちょっと待って」と感じてしまいます。
以上です。
最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございます!
それでは~ヽ(´∀`。)ノ