まだ5月なのに家で冷房を使ってしまいました。
どーも!福介です ヾ(・_・;
いやー。
もういいじゃないか。
確かに危険ですよ。
大量に摂取すれば。
でもそんなのなんだってそうでしょう?
今更改めてそんなに不安をあおる必要ありますか?
なんの話かといいますと、もうすごい有名になりました「トランス脂肪酸」です。
週刊新潮さんの6月6日号でまた特集が組まれてまして。
「食べてはいけない有名ベーカリー「パン」の危険物質」
「スーパー、駅ナカのチェーン店に盲点!」
いやいやいや。
もう毒扱いですよねー。
やめてあげて。
「トランス脂肪酸」がかわいそう。
忘れたころに週刊誌で特集を組まれてしまう「トランス脂肪酸」。
以前このブログでも書かせていただいてますのでよかったらご覧ください。
fukusuke33.hatenablog.com
ちょうど一年前くらいですね。
この時も週刊新潮さんの記事を読んで記事を書いたみたいです。
自分は科学者ではなくて、ただパンを作るのが得意な人なので、そこまでつっこんだ説明はできませんが簡単にお話します。
まず、パンとトランス脂肪酸の関係ですが、パンの原材料としてマーガリンやショートニングが使用されています。
トランス脂肪酸とは脂肪酸の1種なのですが、マーガリンやショートニングを加工する際に、水素添加という工程があるのですが、その際に発生するものがトランス脂肪酸です。
このように書くと、トランス脂肪酸は人工物のような印象を受けますが、自然界にも存在しているものです。
例えば、牛乳、牛肉、バターです。
そう、バターにも入ってるんですよ。
このトランス脂肪酸の話の際に、マーガリンやショートニングではなくてバターを使えば安全だ!みたいな話もよく見かけるんですが、バターにもトランス脂肪酸入ってるからね?
話がそれましたが、トランス脂肪酸が入っている、マーガリンやショートニングは現代の日本のパン作りにおいては必須の材料です。
バターもひっくるめて「油脂」と呼びます。
アブラですね。
この油脂がパン生地に入ることで、パンはしっかり膨らんで、ふんわり柔らか、さらに歯切れがよくなり、日本人好みのパンとなります。
油脂が入っていないパンはフランスパンくらいですね。
硬めで皮が厚くて食べ応えがある食感が油脂が入らない生地の特徴です。
そのため、日本で販売されているパンにはほぼマーガリンかショートニングが入っているため「パン=トランス脂肪酸」みたいな図式が出来上がっています。
そしてトランス脂肪酸はアメリカでは禁止されているとか、中国、韓国はしっかり規制されているのに、日本ではきちんとした規制がない!危険だ!危ない!みたいな話になります。
間違ってはないのでたちが悪いんですよね。
ただここでの一番の大切なポイントはトランス脂肪酸の摂取量なんです。
世界保健機関(WHO)がトランス脂肪酸のはっきりとした摂取量の安全基準を設けているんです。
「トランス脂肪酸の摂取は総エネルギー摂取量の1%未満に抑えましょう!」
それなら問題ありませんよー!と言っています。
ちなみに日本人の平均摂取量は総エネルギー摂取量の0.31%だそうです。
問題ないですよね?
しかもWHOの安全基準ってこの量だともしかしたら、ほんとにもしかしたら影響が出るかもしれないよ?って量を設定しています。
なのでめっちゃ気にして「パンは危険だ!」と大騒ぎしているのってちょっと馬鹿らしくないですか?
さらに言うと、トランス脂肪酸が話題になり始めた10年前くらいから今にいたるまで各油脂メーカーを先頭に、大手パンメーカーもトランス脂肪酸削減に取り組んでいます。
その効果もあり、各社のHPでは、「昔に比べてこれだけトランス脂肪酸を削減することに成功しました」なんてことが必ず書いてあります。
これ逆に言うと、「昔のパンにはたくさんトランス脂肪酸が入ってましたよ」といことにもなります。
でも、そんなパンを食べてきた人たちに影響って出てなくないですか?
つまり、みんな自分の体でその安全性をある意味証明しているとも言えます。
大量摂取さえしなければまったく気にする必要はないということが結論として言えると思います。
そもそも塩分だって、糖分だって過剰摂取したら体に悪いですよね。
トランス脂肪酸というか脂肪自体、大量摂取は体によくありませんしね。
誰だって分かっていることなのに、「トランス脂肪酸」というカタカナ入りの聞きなれない言葉になると急に不安にかられてしまうんですよね。
間違いなく言えることはトランス脂肪酸関係なく、なんだって食べ過ぎはよくないということですね。
ここまで読んで頂いた方はありがとうございました。
それでは ♪( ̄▽ ̄)ノ"